● 黄斑円孔とはどのような病気ですか?

網膜の中央部(黄斑)の中心窩に丸い穴(円孔)が開いた状態です(上写真)。

● どのような症状が出るのでしょうか?

初期には何となくみづらい、ピントが合わない、かすれる、などの症状がでます。進行すると、物がゆがんで見える、小さく見える、暗く見える、途切れる、などの症状が出てきます。

● 原因は何ですか?

眼球内には硝子体というゼリー状の組織があります。40歳代から硝子体はどろどろに液化し、網膜表面から剥れてきます。その際に硝子体と黄斑部の網膜に部分的な接着が残ると、その部位が引っ張られて穴があきます。 また、目の打撲によって生じることもあります。

● 診断はどのようにするのですか?

まず視力検査を行います。次に格子模様(下図)を片目ずつ見て歪みを感じるかどうか調べます。最後に散瞳剤を点眼して眼底検査をします。黄斑に異常がある場合は、網膜の断層像を撮り、むくみのある場合には造影剤を用いた蛍光眼底造影を行います。その結果を総合して診断し、治療方針を検討します。

● 治療はどのようにするのですか?

網膜の穴を薬で塞ぐことはできません。手術によって硝子体を取り除き、網膜表面の膜(内境界膜)を剥ぐぎます。終了時に特殊なガスを眼内に入れて終了します。術後は数日間うつぶせの姿勢をとります。

● いつ手術を受けるのがよいのですか?

多くの場合、黄斑円孔は小さな裂け目として始まり、進行すると丸く打ち抜いたような穴になります。視力も徐々に低下して、最終的には0.1以下になります。一般的には矯正視力が0.5-0.6に低下した時点で手術をお勧めしています。矯正視力が0.1まで低下してから手術を受けても効果は期待できません。

● 手術をすればよく見えるようになるのですか?

大部分の方で視力が改善しますが、その程度は病状によって大きく異なります。歪みの感覚も軽くなりますが、完全に無くなる訳ではありません。一般的に、発症してから時間の経ったものは治りにくい傾向にあります。