● 白内障とはどのような病気ですか?
目の中の水晶体がにごった状態です。加齢性の白内障の場合、にごりは真白ではなく、黄色ないし茶色がかっています。

● どのような症状が出るのでしょうか?
かすむ、くもる、まぶしい、暗い所で見づらい、明るい所で見づらい、逆光で見づらい、二重三重に見える、メガネの度数が急に変わる、など様々です。ゆがんで見える、部分的に見えない、などの症状であれば、白内障ではなく眼底の病気です。

● 原因は何ですか?
一番多いのが加齢によるものです。水晶体の成分や構造が変化して濁ります。その他に糖尿病やステロイド治療といった全身状態に伴うもの、眼内の炎症に伴うもの、目の手術の後に生じるもの、目のケガによって生じるもの、先天性のものなどがあります。

● 診断はどのようにするのですか?
視力、眼圧測定をしてから散瞳検査を行います。水晶体の濁り具合と眼底の状態を調べます。

● 治療はどのようにするのですか?
にごりを薬で取ることはできません。手術によって濁った水晶体を取り除き、人工水晶体(眼内レンズ)を移植します。

● 白内障手術は簡単だと聞いていますが本当ですか?
白内障手術は20年前に比べると安全で確実なものになりました。しかし白内障手術はきちんとトレーニングを受けた眼科医のみが行える繊細な作業です。また、白内障の状態によって手術の難しさが大きく異なります。数千件に1件の割合ですが、感染や大出血など、視力を失う可能性のある合併症も起こります。安易に考えるのは禁物です。

● 手術をすればよく見えるようになるのですか?
白内障以外に目の問題がなければ良好な視力が期待できます。視力の回復にかかる日数は多くの場合3日以下です。

● いつ手術を受けるのがよいのですか?
視力がいくつになったら手術、という決め方はしません。普段の生活で「見づらさ」による不自由があれば手術をお勧めします。手術を先のばしにしても「手遅れ」になることは殆どありませんが、緑内障や糖尿病網膜症などを治療するために、不自由がなくても手術を行った方がよい場合があります。また、高齢の方は独りで通院できるうちに手術を行っておくことも重要です。

● 手術は日帰りと入院のどちらがよいのでしょうか?
眼と全身の状態から術後の経過に大きな問題がないと考えられる場合は日帰り手術が可能です。ただし、当日は手術した目を眼帯でふさいだ状態で帰宅し、翌日もそのまま来院していただきますので、病院までの距離、交通手段、同伴者の有無によっては入院をお勧めしています。この点は担当医とよくご相談ください。

● 術後すぐに日常の生活ができますか?
多くの場合、デスクワークや家事は翌日から可能です。1週間は顔をぬらす事を避けていただきます。1ヵ月は激しい運動、水泳、長期の旅行を控えてください。

 

● ひどい乱視があるのですが、白内障手術で乱視は治りますか?

乱視には角膜によるものと水晶体によるものがあります。水晶体による乱視は手術でなくなりますが、角膜による乱視は残ります。角膜による乱視が強い場合は乱視矯正(トーリック)眼内レンズで乱視を減らすことが可能です(保険適応)。

 

● 多焦点眼内レンズを入れることができますか?
多焦点眼内レンズを選ぶこともできます。詳しくはこちらを参考にしてください。

 

● 昔レーシックを受けたのですが手術を受けることができますか?

手術はできますが、レーシックによって角膜の形状が変わっているので、度数ズレ(術後に近視や遠視になってしまうこと)が起こりやすくなります。レーシックの術前データ(レーシックを受けた時にもらっているはずです。今もその施設にデータが残っていればもらえます。)があると大きなズレを避けられます。また特殊な計算式を複数使うことでズレを小さくすることができます。しかし全ての例でズレをゼロにすることはできません。良好な裸眼視力を得るためには再レーシックが必要になることがあると考えてください。当院ではレーシックを行なっていませんので、その場合は他施設で受けて頂くことになります。